膝痛(変形性膝関節症)

膝の痛み。とても多くの方がお悩みであり、立ち上がる事・歩く事・階段の昇り降り毎日の日常生活に支障をきたします。状態が悪ければ寝たきりになられる方もいます。 藁にも縋る思いでテレビの膝に良いと宣伝される通販を買われる方も多くいらっしゃると思います。自分でできるセルフケアも書いていますので、是非最後までお読みください。

症 状


動作時に膝への体重負担がかかると痛くなります。痛みの出やすいケースとしては、膝に大きな負担のかかる階段昇降時(特に降りる時)が挙げられます。症状が悪化すると関節可動域(ROM)に制限が現れ、正座や膝の曲げ伸ばしが困難になることもあります。痛みの出やすい場所は膝関節の内側です。これは骨格的にO脚の方が多いことが理由です。

原 因


この説明ではスポーツ外傷・リウマチといった疾患は除きます。 主に加齢(筋力低下)・肥満が挙げられます。また、中高年の女性が閉経によってホルモン分泌のバランスが変わることで骨が弱くなりやすくなってしまうことも、原因と考えられています。膝関節周囲の筋力が低下したり体重が増えることで、関節にかかる負担が増えてしまい、軟骨や骨が少しずつ変形してしまうことによって炎症が起こり、痛みが出てしまうのです。 しかし、加齢や肥満が原因とはいえ、歳をとられた方や体重の多い方の全員が膝痛で困るようになる、ということではありません。80歳や90歳になっても、元気にウォーキングをされている方や一人で何不自由なく暮らしている方もたくさんいらっしゃいます。膝の痛みは治療・予防することができるのです。

病院では


整形外科の担当になります。レントゲン・血液検査などの諸検査を行った後変形性膝関節症と診断されると思います。50歳以上の半分以上が変形性膝関節症といわれるぐらい多くの方がこの疾患になります。病院での治療は、湿布や温熱療法や電気治療に終始することが多く、「水が溜まったら注射で抜く(関節の潤滑油の役割をしている滑液が炎症によって過剰に溜まってしまうので、これを注射器で抜くことで痛みを和らげるという処置のこと)」こともあります。これらの治療で痛みが軽減しても一時しのぎにしかならないことが多く再度水が溜まり注射で抜くの繰り返しになります。

ご自身で出来るケア


要点は膝に負担がかからないように筋力をつけるかです。
  1. 家の中では:日常生活である家の中でも膝に痛みを感じる場合は痛くない方の脚に頑張ってもらい、痛みのある膝の負担を減らしましょう。痛みのある膝を休ませる事が一番大切です。痛みの出やすい動作、正座は避けてください。痛みのある脚の筋力低下・痛くない脚の過労で痛めないように気をつけてください。どの程度動かすのかはとても難しい判断ですが、個人で判断していただくしか方法はありません。患部が冷えていれば温める・熱感がある場合は冷やしてください。
  2. ご自身で軽く擦る揉むなどをしてください。膝周りの筋肉が硬くなり動きにくくなる事を避けるためと、痛くない方の脚もケアしてください。ほどよく動かししっかり疲れをとる為です。
  3. 日常生活での膝の痛みが軽くなったら膝痛の予防としっかりした筋肉の力をつけるために、筋力トレーニングをしましょう。負担に対する許容量を十分につけた権力をつけると予防・症状の軽減に繋がります。
早期・軽度の状態の時に始めると重度化を防げます。まずご自身でできるケアをしっかり行う事が大切です。

ORIENT THERAPYでの治療


まず膝の痛みを軽減させるために全力を尽くします。それから軽い筋力トレーニングを行います。痛みをとる・直ぐに筋力トレーニングこれが当セラピーがベストと考えている治療です。 膝の痛みを訴える方は要介護になってしまう確率が5倍になるというデーターがあります。そうならない為にもしっかりとした治療・予防を行ってください。年齢の問題ではございません。膝に痛みや不安のある方は、お気軽にご相談ください。