メニエール病

めまい・難聴・耳鳴りがあって病院に行くとメニエール病と診断され処方されたけどなかなか楽にならなくて困っている方に最後まで是非読んでいただきたいと思います。メニエール病は当セラピーが得手としている内容の一つです。

メニエール病は、回転性の「めまい」を特徴的な症状とし、それと同時に難聴・耳鳴り・耳閉感などを発症してしまう耳の疾患です。40歳前後の女性に比較的多いようです。病態としての原因は内耳の内リンパ水腫で、厚生労働省の特定疾患に指定されています

症 状


立ったままでいるのが困難なほどの「ぐるぐる回る」めまいが数十分以上続きます(これにより吐き気を併発します)。めまいには眼振(眼球の不随意的運動)を伴います。難聴は特に低音域の聴力が低下します。めまいと難聴に、耳鳴りと耳閉感を伴うのがメニエール病の主な症状です。
症状は一時的に軽減しても、数日から数か月の間隔で再発してしまうことがあります。また、聴覚補充現象(聴覚のリクルートメント現象:感音性難聴における聴覚過敏症)を伴うこともあり、一定以上の大きさの音が通常よりも響いて聞こえてしまい、苦痛に感じることがあります(この際、患者さんは「音が響く」と表現されることが多いです)。
発症初期には、めまい発作時にだけ難聴や耳鳴りなどの症状が起こるのですが、症状が進行してしまうと、めまい発作のない時でも他の症状が起こったり、めまいは治まっても耳鳴りなどの症状が残ってしまうことがあります。

病院では


メニエール病の原因は内リンパ水腫とされています(内リンパ水腫:内耳に余計な水分が溜まってしまうこと。これにより耳の機能(平衡感覚や聴覚)に障害が起こってしまう状態)。内リンパ水腫になってしまう原因はまだ不明です。つまり、なぜメニエール病を発症してしまうのか、西洋医学的にはまだ解明されていません。メニエール病と鑑別すべき脳の疾患などもあるので、「強い回転性のめまいが」「数十分続いた」場合には、まずは耳鼻咽喉科で検査を受けたほうが安心でしょう。
悪くなるのは基本的に片側ですが、さらなる悪化で左右両側が悪くなってしまうこともあります。症状が進行すると、めまいや難聴などの完治は難しくなります。早期の治療が重要ですが、病院での治療としてほとんどの場合は薬の処方しかされません。
その際、いわゆる利尿剤・血流改善薬・ビタミン剤・精神安定剤・ステロイドなどが処方されます。入院をされる方もいらっしゃいますが、当セラピーの見解ではあまり効果的ではないと思います。
鍼灸治療が早い段階でできれば多くの場合回復します。無論病院での治療と並行であっても問題ありません。その入院期間の分だけ早く治療を行えればと思うことが良くあります。

ORIENT THERAPYでの治療


多くの場合ストレス、睡眠不足が影響していると思われます。そこの部分は患者様ご自身でコントロールしていただきます。
鍼灸治療が主体となりますが、耳回り・首・肩・背中の筋肉を緩めることで血液・水分の循環の改善を促すのと同時に全身のバランスを高める治療をします。
早期であれば改善率がとても高いと思われます。経過が長期であっても少しでも改善することができます。一人でも多くのお困りの方が来られ改善されることにお力添えができれば幸いです。